優秀な就活生が実践しているエントリーシートの具体的な書き方のポイント
- MECOS株式会社
- 2024年12月12日
- 読了時間: 13分
「エントリーシートの書き方が分からなくて手が止まる」 「自分の経験をどう表現すればいいか迷う」 就職活動を始めたばかりの多くの学生が、こんな悩みを抱えているのではないでしょうか?
エン トリーシートは企業に自分を知ってもらうための第一歩であり、選考を通過するための重要な書類です。
しかし、その重要性を理解しつつも、何を書けば良いのか具体的にイメージできないのが現実かもしれません。
本記事では、選考を突破するために知っておきたいエントリーシートの基本から、優秀な就活生が実践しているエントリーシートの具体的な書き方のポイントまでを分かりやすく解説します。
エントリーシートは、ただ形式通りに記入するものではなく、自分を最大限アピールする絶好のチャンスです。
本記事を参考にして、不安を自信に変え、企業に響くエントリーシートを作成しましょう!

● エントリーシートとは?
エントリーシート(ES)とは、企業が就職活動中の学生の考え方や価値観、人柄を知るために活用する書類です。
採用選考の判断材料としてだけでなく、面接時の参考資料としても重要な役割を果たします。
企業は採用活動を通じて、自社の業務に適性があり、社風やビジョンに共感し、将来的に貢献してくれる可能性のある人材を探しています。
そのため、エントリーシートは単なる応募書類ではなく、企業に対する「自己紹介」かつ「自分の価値を売り込むプレゼン資料」と言えます。
● 就活におけるエントリーシートでよくある質問
エントリーシートにおいてよく聞かれる質問項目について、ここでは下記の3つに大別してご紹介しますので、ぜひこの内容をもとに答え方を想定しておきましょう。

一般的なエントリーシートの構成要素と、それぞれのセクションの書き方や重要性について解説します。
1. 自己PR
自己PRは、自分の強みやスキルを採用担当者にアピールするための重要なセクションです。
この部分では、単なる自己紹介ではなく、「自分を採用することで企業にどんなメリットがあるか」を具体的に伝える必要があります。
・書き方のポイント
1. 具体的なエピソードを交える
自己PRでは、自分のスキルや特性を裏付ける具体的なエピソードを盛り込むことが重要です。
たとえば、「責任感がある」と言うだけでは抽象的で説得力に欠けます。
その代わり、「学園祭の実行委員として、100人以上のスタッフをまとめ、スケジュール管理や問題解決を行い、イベントを成功に導いた」というように、行動や結果を具体的に示すことでリアリティを持たせましょう。
2. 企業との関連性を示す
自分の強みが、応募する企業の求めるスキルや価値観にどうつながるのかを明確にすることも大切です。
たとえば、「リーダーシップを発揮してチームをまとめた経験」があるなら、それを「貴社のチームプロジェクトで貢献できる」といった形で企業との接点を強調しましょう。
このように、企業が自分を採用する理由をイメージしやすくすることがポイントです。
2. 志望動機
志望動機は、採用担当者が特に重視する重要な項目です。
このセクションでは、「なぜこの企業を選んだのか」「どのように企業に貢献できるのか」を明確に伝えることが求められます。
企業が 求める人材像と自分の目標やスキルをどれだけ結びつけられるかが鍵となります。
・書き方のポイント
1. 具体的な理由を書く
「業界に興味がある」や「貴社の理念に共感した」といった抽象的な理由だけでは十分ではありません。
具体的なエピソードや自分の経験を基にした志望動機を書くことで説得力を高めましょう。
たとえば、「大学で学んだマーケティングの知識を活かし、貴社の消費者 向け商品のブランディング戦略に携わりたい」といった形で、自分のスキルと企業の取り組みを結びつけます。
2. 企業研究を活かす
志望動機に企業研究の成果を反映させることで、具体性と熱意が伝わります。
企業の理念、事業内容、競合との差別化ポイント、最近のニュースや取り組みなどを調査し、それをもとにした動機を伝えると効果的です。
たとえば、「御社が地域社会と連携した新規事 業に注力していることに共感し、自分の地域活性化に関する研究を活かして貢献したい」といった形で、調査内容を志望動機に組み込むと説得力が増します。
3.ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の書き方
「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」は、あなたがどのような行動をとり、どんな成果を出してきたかを示す重要な項目です。
このセクションでは、行動力や課題解決能力、リーダーシップといった資質を具体的なエピソードを通じてアピールします。
・書き方のポイント
1. 課題 → 行動 → 結果の順で書く
分かりやすく伝えるためには、以下の順序で論理的に構成することが重要です。
○ 課題: どのような問題や目標に直面したのか。
○ 行動: その課題を解決するために具体的にどのような行動を取ったのか。
○ 結果: 最終的にどのような成果を得たのか。
たとえば、「大学祭での模擬店運営において、売上目標を達成するためにSNSを 活用した広報活動を行い、前年比150%の売上を達成した」という流れで書くと、エピソードが明確で印象に残ります。
2. 具体的な数字を使う
エピソードに具体性を持たせるために、数字を活用しましょう。
たとえば、「メンバーをまとめた」ではなく、「20人のチームを率いて、全員が設定した目標を達成した」や「売上を前 年比120%に増加させた」といったように具体的な数字を使うことで、成果のインパクトが強調されます。
3. 学びや成長を加える
行動や成果だけでなく、その経験から学んだことや得た成長を簡単に触れることで、より深い印象を与えます。
たとえば、「チームをまとめる中で、全員の意見を尊重する重要性 を学び、それが成果につながった」という形です。
● 企業がエントリーシートで評価しているポイント
採用担当者は、エントリーシートを通じて応募者の様々な側面を評価しています。
その主な視点を以下にまとめます。
・自己PRの評価ポイント

・志望動機の評価ポイント

・ガクチカの評価ポイント

自己PR、志望動機、ガクチカは、採用担当者が応募者を評価する上で特に重視する項目です。
これらを作成する際には、以下の観点を意識することが重要です。
1.論理性
エントリーシートでは、記述内容が論理的で筋道立てて構成されているかが評価されます。
採用担当者にとって分かりやすく、納得感のある文章を書くためには、「主張」と「根拠」の整合性を保ち、読みやすい構成にすることが重要です。
・ポイント
1. 主張と根拠の一貫性
自分の特性やスキルを述べる際には、それを裏付ける具体的な経験や成果を必ず添えましょう。
たとえば、「私は挑戦心があります」と述べるだけでは不十分です。
その理由として、「大学時代に、初めての環境で○○プロジェクトに取り組み、△△という課題を解決し、□□という成果を得ました」といった具体的な経験を示すことで、説得力が高まります。
主張と根拠を一貫させることで、採用担当者に信頼感を与えることができます。
2. 読みやすい構成
読みやすさは、エントリー内容の印象を大きく左右します。
以下の構成を意識すると効果的です。
○ 導入: 主張を明確に述べる(例:「私は挑戦心を持ち、困難な状況に対して積極的に取り組む姿勢があります」)。
○ 具体例: 主張を裏付けるエピソードを具体的に記述する。
○ 結論: その経験を通じて得た学びや成長を述べ、企業での活躍につなげる。
さらに、適切に段落を分けることで、視覚的にも読みやすく整理することが重要です。
具体的な例:挑戦心をアピールする場合
○ 導入 「私は挑戦心を持ち、未知の分野においても積極的に取り組むことができます。」
○ 具体例 「大学時代、ゼミで新しいテーマの研究に挑戦しました。ゼミ内ではこれまで扱ったことのないテーマで、資料が少なく情報収集に苦労しました。
しかし、図書館やインターネットを 駆使して必要な情報を集め、データを分析しました。
その結果、学会発表で優秀賞を受賞することができました。」
○ 結論 「この経験を通じて、課題に対して粘り強く取り組む姿勢と、成果を出すために行動し続ける重要性を学びました。
この挑戦心を活かし、貴社でも新しいプロジェクトへの貢献を目指したいと考えています。」
2. 具体性
採用担当者は、エントリーシートを通じて応募者の人物像をイメージしやすいかを重視します。
具体性を持たせることで、あなたの経験や強みがよりリアルに伝わり、他の応募者との差別化につながります。
・ポイント
1. 数字や固有名詞の活用
エピソードや成果を具体的に伝えるために、数字や固有名詞を積極的に使いましょう。
たとえば、「サークル活動を頑張った」では抽象的すぎてイメージしづらいため、「年間10回のイベントを企画・運営し、参加者数を前年比20%増加させた」といった具体的な情報を加えると効果的です。
また、活動内容に関連する固有名詞(プロジェクト名や使用した ツールなど)を記載することで、信頼性が高まります。
2. 具体的な行動を書く
「努力した」「頑張った」などの抽象的な表現ではなく、実際に行った行動を具体的に記述しましょう。
たとえば、「努力した」という表現を「資格取得のために、1日3時間の勉強を半年間継続し、最終的に合格率30%の試験に合格した」と書くことで、行動の内容とその結果が明確になります。
具体例:サークル活動をアピールする場合
○ 抽象的な記述 「サークル活動を通じて、メンバーと協力しながらイベントを成功させました。」
○ 具体的な記述 「文化系サークルで副代表を務め、年間10回のイベントを企画・運営しました。
特に、学園祭の企画ではSNS広告を活用し、前年よりも20%多い200人の集客を達成しました。
また、チーム内のタスク管理を徹底するため、プロジェクト管理ツールを導入し、全体の進捗を可視化しました。」
・具体性を意識したメリット
○ 印象に残る:読み手がイメージしやすいため、内容が記憶に残りやすくなります。
○ 信頼感を与える:数字や行動を明確に示すことで、内容の信頼性が高まります。
○ 差別化が図れる:他の応募者と似たような経験でも、具体性を持たせることで独自性を強調できます。
具体性を持たせたエントリーは、あなたの経験や強みを最大限に伝え、採用担当者に「会ってみたい」と思わせる重要な要素になります。
3. 独自性
エントリーシートで求められる独自性は、他の応募者と差別化できるポイントを伝えることです。
自分の人柄や特徴をしっかりとアピールし、採用担当者に「この人は他の応募者と違う」と感じてもらうためには、自分ならではの経験や視点を活かすことが大切です。
・ポイント
1. 自分の強みを明確にする
自分が最も強みを感じる部分や、他の人にない特別なスキルを強調しましょう。
多くの応 募者が書くような内容ではなく、自分にしかできないことや経験を軸に文章を構成すると、 独自性が強調されます。
例えば、「コミュニケーション能力」や「計画力」などをアピールす る場合でも、他の応募者とどのように異なる形で活かしてきたのかを具体的に伝えることが重要です。
2. 個性が伝わるエピソードを選ぶ
よくあるエピソードや、誰もが経験していそうな話ではなく、自分だけのユニークな経験や背景を選んで書きましょう。
例えば、アルバイト経験や課外活動の中で自分ならではの立ち回りをした場合、そのエピソードを通じて、自分らしさを表現することができます。
具体的な状況や背景を示すことで、他の応募者と違う視点や考え方をアピールすることが可能です。
具体例:独自性をアピールする場合
○ 一般的なアピール 「私は人とコミュニケーションを取るのが得意で、サークル活動やアルバイトでリーダーシップを発揮してきました。」
○ 独自性を強調したアピール 「私は大学のイベント運営で、異なるバックグラウンドを持つメンバーと協力して、予算の 制約の中で創造的なアイデアを出し合いました。
特に、ゼロからSNSキャンペーンを立ち上げ、フォロワー数を半年で5000人増加させることができました。
この経験を通じて、限られたリソースの中で最大の効果を生み出す方法を学びました。」
・独自性を意識したメリット
○ 他の応募者と差別化:多くの応募者が似たような経験やスキルを持っている中で、独自性のあるエピソードは強い印象を与えます。
○ 個性が伝わる:自分ならではの視点や経験を強調することで、採用担当者が「この人を採用したい」と思わせることができます。
○ 印象深く残る:採用担当者は数多くの応募書類を確認しますが、ユニークなエピソードや 個性の光る内容は、記憶に残りやすくなります。
自分の独自性をしっかりとアピールできるエントリーを作成することで、他の応募者との差別化を図り、選考を有利に進めることができます。
● 避けるべきミス
1. ありきたりな表現や抽象的な内容を避ける
○ 「責任感があります」「協調性があります」といった抽象的な表現は避け、具体的な行動 やエピソードで示します。
○ 採用担当者にとって記憶に残る内容を目指し、独自の経験や視点を取り入れることが重要です。
2. 誤字脱字や企業に合わない内容のリスク
○ 誤字脱字があると、注意力が低い印象を与えてしまいます。
○ 他社用に作成した内容をそのまま流用して、企業名を間違えるのは絶対に避けましょう。
● 記入後のチェックリスト
エントリーシートを完成させたら、以下のチェックリストを活用して最終確認を行いましょう。
○ 第三者に読んでもらう 自分では気づきにくい表現や誤字脱字を、家族や友人、キャリアセンターのスタッフに確認してもらいます。
○ 音読して内容を確認する 音読すると文章の違和感や冗長な表現に気づきやすくなります。
○ フォーマットや文字数を確認 提出先が指定したフォーマットや文字数制限に違反していないかを確認します。
● アドバイス
エントリーシートは、自分の価値を企業に伝えるための大切なプロセスです。
時間をかけて自己 分析や企業研究を行い、書くたびにブラッシュアップを重ねることで完成度を高められます。
最後に、自信を持って提出する心構えが重要です。
エントリーシートが就職活動の第一歩であり、自分をより深く知るきっかけにもなることを意識しましょう。
● まとめ
エントリーシート(ES)は、就職活動において「自分を企業に知ってもらうための名刺」のような役割を果たします。
単に書類を埋める作業ではなく、自分自身の強みや価値観を深掘りし、それを企業の視点でわかりやすく伝えるプロセスです。
この過程を通じて、自分が何を大切にしているのか、どのように社会で活躍したいのかを見つめ直すことができます。
本記事で紹介した自己PRや志望動機、学生時代の経験の書き方のコツを活用し、具体性や独自性を意識しながら、誤字脱字や企業に適さない内容に注意して作成することが大切です。
さらに、完成後の第三者によるチェックや内容のブラッシュアップを繰り返すことで、より魅力的なエン トリーシートを仕上げることができます。
エントリーシートは、就職活動の最初の関門であると同時に、次のステップへの扉を開く鍵です。
自分の思いを込めたESを通じて、企業と新たな未来を築く第一歩を踏み出してください。
努力の積み重ねは必ず実を結びます。
自信を持って、就職活動に挑んでください!
